2026/01/07 23:45

お問い合わせで特に多いのが、ご購入頂いたアンプやDSP取り付け時の
「何ゲージのケーブルを使えばいいですか?」
「ヒューズは何アンペアを入れれば良いですか?」
というお問合せやご質問です。

結論から言うと、ケーブルの太さとヒューズ容量はアンプが消費する電流値によって決まります。
この記事では計算方法をベースに、一般的な使用用途で初心者の方にも間違えずに選べるように解説します。

まずは、アンプやDSPが実際にどれくらい電流を流すのかを知るため、参考値として定格出力からアンプの消費電流を計算します。

◆アンプの消費電流を計算する式
電流(A) = 定格出力(W) ÷ 供給電圧(V) ÷ 効率(η)

一般的な目安は以下です。
供給電圧:13.8V(走行時の実電圧)
クラスDアンプ効率目安:0.75〜0.85
クラスABアンプ効率目安:0.50〜0.65

計算値はあくまで理論値なので、実際には安全側(やや大きめ)に見積もるのが基本となります。

■ ヒューズ容量の計算例
【500W クラスDモノラルアンプの場合】
500W ÷ 13.8V ÷ 0.8(効率) ≒ 45A
→ ヒューズは50A前後が目安。

【100W×4ch クラスDアンプの場合】
400W ÷ 13.8V ÷ 0.8(効率) ≒ 36A
→ ヒューズは40A〜50Aが目安。

【アンプ内蔵DSP(50W×8ch クラスDアンプ内蔵10ch DSP)の場合】
(50W×8) ÷ 13.8V ÷ 0.8(効率) ≒ 36A
→ ヒューズは40A〜50Aが目安。

【アンプレスDSPの場合】
アンプレスDSPは消費電力が非常に小さいため、3Aから5A程度でも十分です。

実際には、ツイーター等高域しか鳴らさないスピーカーは余程の大音量等で無ければアンプ側の定格まで使い切る事はまず無いので、構成によっては計算値より低くても通常使用であれば問題無い場合が多いです。
また、アンプ内蔵DSPは起動直後に最大10〜20A程度の突入電流が流れる機種もあります。
この点も考慮してヒューズを選びます。

■ ケーブル太さの許容電流
カーオーディオで一般的な太さの許容電流は以下が目安です。
(※ケーブルメーカーやケーブルによって多少異なります)
■ ヒューズとケーブル選びの注意点
ヒューズ容量 > ケーブルの許容電流 は絶対にNGです。

最悪の場合、ショートや異常発生時にケーブルが守られず、過熱 →  溶解 → 車両火災につながる危険があります。

● 良い例(安全)
8AWG + 50Aヒューズ
4AWG + 100Aヒューズ
0AWG + 200Aヒューズ

● 悪い例(危険)
8AWG + 100Aヒューズ
4AWG + 200Aヒューズ

■ 実際に選ぶときの早見表(参考)
上記あくまで参考ですが、例えば、定格1000Wのアンプの場合で、1000Wだからケーブルは4AWG以上でヒューズは60A程度を絶対に使わなければならないという訳では無く、ケーブル長が短かったり実際鳴らす音量や連続大出力を想定していない場合等は実使用環境下では8AWGの30Aでも問題無い場合もありますし、定格1000Wのアンプに接続するスピーカーが定格200Wのサブウーファー等なら8AWGで30A等でも実使用上は問題無いです。

ケーブルとヒューズ選定は、基本的に以下の3ステップだけ覚えて頂ければ問題無いかと思います。
 ① アンプの電流を計算する(W ÷ 13.8 ÷ 効率)
 ② 計算値+10〜25%程度のヒューズ容量を選ぶ
 ③ ケーブルは選んだヒューズ容量より許容電流が大きい太さのものを選ぶ

上記を参考に選定いただければ大きな問題は発生しないので、参考にして頂ければと思います。