2025/09/13 16:43
前回のブログでスピーカーケーブルについて書きましたが、バッテリーのアースケーブルについてもカーオーディオでは音質に対する効果が非常に大きい傾向があります。
ハイエンドなシステムを組んでいる方でも以外と疎かにされがちなバッテリーのアースケーブルについてですが、こちらもスピーカーケーブル同様に電気抵抗の小さな太くて良いケーブルに純正から交換または純正と並列で補助的にもう一本引いて頂くだけでも音質的に良い効果があります。(補助的に引く場合は純正と同じアースポイントに接続した方が良いです)
特に低域に関しての効果が大きい傾向です。
スピーカーケーブルを交換するより音質的効果は高いと感じます。
詳しい説明は省きますが、これはたとえキャパシタやレギュレータをオーディオ用に設置していったとしても効果があります。
以下は純正のアースケーブルですが、スピーカーケーブル等と比較すると導体がかなり太いので元々の抵抗値としては低い傾向です。
エンジンルーム等では経年によりケーブルが劣化してくると抵抗値は上がっていく傾向です。

例えば、この純正ケーブルをHarmonic Harmonyのコンチェルト4AWGパワーケーブルに変更するとした場合は下記値になります。

厳密には端子やカシメの違いによっても抵抗値は変わりますが、ほぼ同じ長さで半分以下の抵抗値です。
ちなみに、端子のカシメがしっかりカシメられていないと抵抗値は上がります。
絶対値としては小さな値の差ですが、この効果は特に下記に効いてきます。
・電圧降下の低減
太くて低抵抗のケーブルにすることで、アンプやDSPに安定した電圧が供給されやすくなります。特に大電流が流れる低域再生時に電圧の落ち込みが抑制されます。
・ノイズの低減
抵抗値が下がると不要な電位差が発生しにくくなり、グラウンドループや微小なノイズの混入が減る可能性があります。
・音質的な効果
低域の締まりや力感が増す
音の輪郭が明確になる
音量を上げた時の余裕感(歪み感の低減)
・電装品全体の安定
オーディオ以外にも、ライトの明るさや車の電子制御の安定性に寄与することもあります。
以上の様に体感として良い効果が出ますので、スピーカーケーブル等に拘るならバッテリーのアースケーブにも拘ってみるのも良いかと思います👍