2025/09/13 16:33


良くお客様からもご質問を頂くため、少し実験的に違いを説明したいと思います。


ケーブルによって何が違うのかを、一般的に使用頂くには十分と思われる安価なケーブル3種類と弊社取り扱いHarmonic Harmonyのスピーカーケーブルを同じ長さにカットしたもので比較説明していきます。


まず、基本的に価格の違いにより何が異なるかという部分については、主に導体の材質や太さ、構造、温度耐性や外来ノイズ耐性等がそれぞれ異なります。


それらの違いにより結果的に電気抵抗やノイズの影響が大きく異なります。


以下は一般的な内容ですが、まずは下記を前提としてご理解ください。


ケーブルの電気抵抗は、その材質自体の電気抵抗率やケーブルの長さに比例し、ケーブルの太さ(断面積)に反比例します

また、周囲の温度が高いほど抵抗値も上がりますし、外部から磁場が印加されることでも変化します。

抵抗値は電流の流れにくさを表し、この値が大きいほど電流は流れにくくなります。


以上を踏まえた上で、簡単に確認可能な各ケーブルの電気抵抗を簡易的に見ていきたいと思います。


最初に一般的な中でも比較的良い部類のOFCケーブル3種類です。

大体2.3mΩから1.8mΩ位の抵抗値です。

2mΩ台のケーブルが大体1mで100円しないくらいのケーブルで、1.8mΩのケーブルは1mで180円位です。

他の2種より若干導体が太くOFC導体にメッキ処理されているため、その効果により抵抗値も低い傾向と言えます。


ここからは弊社取り扱いHarmonic Harmonyのケーブルを価格別に見ていきたいと思います。


まずはアカペラです。

アカペラは1mで780円です。

先程の1.8mΩのケーブルとほぼ同じ導体の太さですが、0.558mΩで先程のケーブル3種と比較すると1/3から1/4程度の抵抗値です。


次にオクターブです。

オクターブは1mで1,250円です。

こちらは0.498mΩで、電気抵抗値としてはアカペラとそこまで大きく変わりませんが、導体構造やケーブル自体の振動や温度耐性、アカペラより外来ノイズに強い構造になっています。


次にインタールードです。

インタールードは1mで2,700円です。

こちらは0.276mΩでオクターブの1/2程度の抵抗値となり、これは導体構造と導体の太さがオクターブより太い事による効果です。


最後に最上位ケーブルのコンチェルトです。

コンチェルトは4芯ケーブルとなっており、1mで7,900円です。

こちらは0.090mΩで、他のケーブルと異なる高価なOCC材質を採用しているので、より低抵抗な結果となってます。


この様に弊社取り扱いケーブルで言えば価格の高いケーブルになるほどより良い材質や構造になっているので、ノイズ耐性や電気抵抗といった部分で間違い無く優位性があります。


オーディオ信号は電気信号ですので、ケーブルの電気抵抗が少なく外来ノイズ等の影響も受け辛いというのは、良いか悪いかで言えば間違い無く誰が見ても良いと言えるかと思います。


音質がどれくらい良くなるのかと言われると、ぶっちゃけどこまで拘るかに尽きるかと思います。

ケーブルによる効果は組み合わせる機材や取り回し等でも効果の大小も異なりますが、ハイエンド機材を使用してる場合は機材のポテンシャルも高いので小さな違いも音質的変化として感じ易い傾向です。

どの様なケーブルを使用しても音は問題なく鳴りますので、使用している機材と照らし合わせて予算やどこまで拘るかでケーブルは選べば良いというのが答えです。