2024/03/15 22:44



弊社取扱いキャパシタ製品の用途による違いについて問い合わせも多いので少し説明しておきます。

この様な用途の製品はある程度の規模のシステムやシステムアップする際に電力不足を補うためにシステム構成等に応じてご検討されるかと思いますので参考にして頂ければと思います。

Harmonic HarmonyのEHD ERECTRONICS V2とROCKPOWERのキャパシタ、nrgのキャパシタの主な違いとしては、容量はもちろんですが、取付経路の違いとなります。

Harmonic HarmonyのEHD ERECTRONICS V2の方は画像の取付図にある様に、基本的に各機器への電源を分岐しているヒューズブロックに接続する形で、ヒューズブロックを介してパワーリザーバーとして接続機器全てに対して電源強化を行います。
ですので、接続方法としては基本的に製品のインプットもアウトプットもヒューズブロックに接続する形になります。
主にヒューズブロック部に対して電源のリザーブタンクの様な役割をします。

Harmonic Harmonyはハイエンドケーブルやハイエンドヒューズを扱っているブランドなので、ケーブルやヒューズ以外に電気的に抵抗となり音質に影響を与えるものは機器までの電源経路の間に必要以上に挟まないという考えです。

また、EHDは小型で容量5.6Fと大容量ですが、台数を増やして並列接続する事で容量アップも可能です。
このキャパシタは安全面も最大限考慮されており、一般的なキャパシタで必要な初期充電は必要無く、そのままお繋ぎ頂けます。

ちなみに、昨年の国際コンペのEMMAシンガポールでは入賞車両全てにこのキャパシタ等が搭載されていた実績や海外では多数の採用実績があり評価も非常に高いです。



ROCKPOWERのR15F、R30F、R100Fは、バッテリーからのバッ直ケーブルを製品のインプットへ入力頂き、製品のアウトプットからヒューズブロックやアンプに直接接続する形で、クリーンで安定した電力を直接供給する事を目的にしています。
こちらの製品は製品付属の初期充電用電球等を使用して初期充電が必要です。

アンプを2台程度使用する様な総定格1000W前後のシステムには『R15F』、1000W~2000W前後のシステムには『R30F』、競技レベルやSPL音圧レベルの5000Wクラスには『R100F』がマッチします。

ROCKPOWERのキャパシタは容量が大きいというメリットがありますが、キャパシタ自体が電源経路の途中に入るので、電気がキャパシタ内部回路を通りますので、このタイプのキャパシタは一般的にキャパシタ自体が電源に関わる音質に影響を与えますが、ROCKPOWERのキャパシタは難しい説明は省きますが、音質に悪影響のない様にしっかり設計されていますし、このキャパシタは数多くの国際コンペでも使用実績や入賞実績が多数あり性能や安全性はしっかり実績に裏付けされた製品です。

実際に過去に他社のキャパシタを導入されて音質が劣化したと感じたり乾いた音になってしまったと感じていたお客様もROCKPOWERのキャパシタは非常に良いとお喜び頂いてます。



nrgブランドのキャパシタは、容量100Fでバッテリー直下の経路(バッテリー端子へ並列接続やバッ直ケーブルの途中)に並列接続にてお取り付け頂くことによりバッテリー自体から安定した電力を供給可能なものです。

ですので、ROCKPOWERのキャパシタの様にアンプ等へ接続するためのアウトプットは無く、インアウト共通となります。

このキャパシタは特にEVやハイブリッド車、アイドリングストップ搭載車両等で大きな効果を感じて頂けます。
車内の電気エネルギー不足を解消してパルスレートを低減し音質の向上やトルクアップ、エンジン始動性の向上、バッテリー寿命の延長(メーカーテストで通常時の3倍)、燃料効率の向上等の効果があります。
オーディオカーは特にバッテリーを酷使しますので、このキャパシタはバッテリー寿命延長や音質向上等多くメリットがあります。

こちらも海外では使用実績や評価も非常に高くお勧めです。

nrgの製品も接続直前に初期充電が必要です。

ROCKPOWERのキャパシタやHarmonic Harmonyのキャパシタもnrg程ではないですが、付随効果として同様の効果があります。

弊社取扱いキャパシタは全てスーパーキャパシタやウルトラキャパシタと呼ばれる大容量キャパシタです。

どの製品も充放電を超高速に繰り返すことができます。

実使用上では充放電回数がほぼ無限で劣化しにくく、使用温度範囲も氷点下から高温域まで非常に広いという特長を持ちます。また、完全に放電しても性能に影響が無いというのも大きな特徴です。
大きな電流量で数百万サイクルの充放電を行っても耐えられるとされており、性能の劣化が非常に少ないことから性能面や耐久面においてメンテナンスフリーで長期間安全に使用するこが可能です。

どの製品も発熱はもちろんですが、長期的な部品劣化などもほぼ無く、メンテナンスフリーでお使い頂けます。
高効率で長寿命なしっかり車載用に安全面も考慮されて設計された実績のある製品です。

特にこの様な製品は安全面については非常に重要な製品ですので、弊社取扱いキャパシタについては性能はもちろんですが、車載という過酷な使用環境で安全面において確実な実績と評価に裏付けされたもののみ取り扱っておりますので安心してご使用頂けます。

各製品の詳細は各商品ページをご確認下さい。