2022/05/20 21:36
ダンパーは、形状が蜘蛛の巣のような形をしていることから通称「スパイダー」とも呼ばれたりします。
最大の役割はコーン紙と結合したボイスコイルが不規則な動きをしないようにボイスコイルを保持し、正確に前後にピストンモーションするように支える事です。
また、ダンパー自身の硬さで、再生音域の調節機能も兼ねています。
ダンパーはボイスコイルからコーンに伝わった振動を正確に保持するという役目をエッジとともに担っています。
硬いダンパーでは、前後のピストンモーションが制限されるため、低域のレンジは狭くなりますが、締まった低音になります。
逆に柔らかいダンパーは、ボイスコイルの制動が弱くなるので、低音が豊かになりますが、多少ボアついた低音になりがちです。
このダンパーに関しても各社様々な工夫を行っており、ダンパー自体にコーティングを行ったり材質や形状を工夫したり等様々ですし、エッジとの組み合わせもあり、この部分に関しては見た目やスペックでは分からない部分ですので、そのスピーカーの特性に合った物が使われていると思うしか無いかと思いますので、商品説明等に特別な記載が無い場合は選ぶ際に考慮する優先順位は下位の方かと思います。
次回はスピーカーのセンターキャップについて記載したいと思います。