2022/05/20 21:34


今回はスピーカーのフレーム(バスケット)について記載したいと思います。

フレームの材質としては主に鉄板をプレスしたプレスフレームとアルミ鋳造品のダイキャストフレーム、樹脂で出来た樹脂フレームやスーパーハイエンドスピーカーの様にアルミの無垢から削り出した削り出しフレーム等があります。

コーン紙やエッジ、ボイスコイル等に比べ、車内環境では音への影響は少ない傾向ですし、フレームの響きまで含めて設計されているスピーカーもありますので、一概に全てにおいてアルミフレームが良いかと言うとそうも言い切れません。
プレスフレームや樹脂フレームでもアルミフレームのものより良い音のスピーカーはいくらでも有ります。

高級機はほぼアルミフレームですが、剛性の高さ、エントリーモデルとの差別化による高級感や見た目の豪華さ、意匠による採用が多いかと思います。
フレームの材質に関しては、スピーカーを選ぶ際の判断の優先順位としては、下位の方で良いと思います。

上記はフレームのみでは無く、当店でも多く扱っている小型スピーカーのエンクロージャーにも言える事で、よくアルミ製が一番良いと思われがちですが、樹脂エンクロージャーの様に箱鳴りし易いものでも音質が劣るという訳では無く、敢えて箱鳴りを活かして調整されているものも結構あるので、そういったものは逆にアルミエンクロージャー等で出ない鳴り方をしたりしますので、全ては好み次第かと思います。

次回はスピーカーのエッジについて記載したいと思います。